「気胸」再検査

翌日の検査結果は、イマイチだった。
できそこないの肺めっ! 早く修復しろっつーの。

回復には個人差があり、発生の翌日にはスッカリ治っている人もいるらしい。
しかし、残念ながら、ほーんの少ししか回復していない私の肺は、あと4日ほど猶予期間を与えることになった。
(猶予期間中に回復しなければ、肺に問題があるので外科医の出番だと脅された)
痛み止めを5日分処方してもらい、木・金・土・日とひたすら安静に眠り続けた。

実家だと、枕もマットレスも電気も違って、どうも寝付けないので、自分のマンションへ戻ることにした。
ときどき、母から配給が運び込まれた。(配給のない日は飢え死に寸前だった・・・)

そして、待ちにまった再検査の日

眠り姫もびっくりするほどに睡眠をとった私は、治っている自信があった。
「今日、このまま会社に行っちゃおうかなー」と言ったら、付き添いの母親が激怒した。完全に治るまで寝ていること・・・と。
だってぇ、痛いし、暇だし、退屈で孤独なんだもん。

  • 再検査のレントゲン撮影

今日の撮影こそ、右の肺をしっかり膨らませようと思い、息をおもいっきり吸ってみた。
とりあえず、このレントゲンだけクリアできれば、胸に刺されている管を外してもらえるはずだ。

ガンバレー!右肺!左に負けない大きさになるんだ!

撮影されたレントゲンを持って、内科へ渡すことになっている。
しかし、私はその場で「こっそり」中身を診てみた。
自分の肺の事だもん、先生に通告される前に、知る権利がありますから!


やったー!右の肺が膨らんでいるよぅ。
あれ?でも入っているはずの管が見あたらないぞ?
まさか、他の人の写真と間違っているのでは???
と余計に不安になりながら、待合室で待っていた。

  • いよいよ結果発表!

「サカ○タさーん、7番診察室へお入りください」と呼ばれ、どきどきしながら先生の所へ向かった。
おもむろにレントゲン写真を並べる先生。


あっ、さっきの管がなくなった(人違いの)写真だ。
と、よーく見ると、肺が元の大きさに戻り、しぼんだ肺の上にあった管は、すみっこに追いやられていた。
「よーし、肺が膨らみましたね」と先生のお言葉。

やったー!と声を出して喜んでしまった。
とりあえず、管を止めてみて、肺から空気が漏れないかを調べるそうだ。
明日様子を見て、肺がしぼんでいなければ治ったということで、、晴れて管を外してくれるという。

もしも、明日の診察時間より前に、気胸が起こったときのような痛みが生じたら、どこでもいいから救急病院へ行くように・・・との注意つき。
気胸が再発するようなら、これまた外科と相談して、本気の手術だって!


明日まで、おとなしくしてよう・・・と心に誓い
今夜は月9のドラマを見たら、寝ることにします。
アーメン