「気胸」になっちゃった!

一昨日の朝、急に「気胸」という病気になった。

  • 発病

通勤途中の山手線で突然、右胸に痛みが走った。
今までに経験したことのないような痛みで、ちょっと呼吸も苦しい。
「なんだこれは??」と思い、新商品の本番upのためにとりあえず会社へ行った。

途中の道が、こんなに長く感じたのは初めてで、胸を押さえながらなんとか到着した。
右胸が痛いということで、心臓ではなさそうだけど、骨が痛いのか、ストレス性の発作か何かなのか、それとも風邪でも引いたのか、周りの人と相談した。


少しじっとしていたら、痛みが治まって来たので、病院に行って風邪ですねーとか言われるのも嫌だし、このまま忘れちゃおうかなぁなんて言っていた。

でも、何でもないって言われてもいいから、とりあえず近くの病院に行った方がいいと言われ、調べてもらった清湘会医院の内科へ行った。

  • 病院にて

状況を話すと、レントゲンを撮れば判るからと言われ、横になって撮影待ち。
今日はちょっと疲れてたから、寝れてラッキーくらいに思っていた。

レントゲンを見た医者は、(名札には院長と書いてあった)近くにERがあるから、手紙を書いておく。すぐにそこに言って、処置しなさい。と言う。

どうやら、風邪ではなかったらしい。
手紙というのは、挨拶状ではなく、レントゲン付きの紹介状だった。

歩くと痛むし、呼吸が苦しいので、すぐにタクシーに乗って、都立墨東病院へ行った。

  • 救急病院にて

救急外来で検査を受けて、気胸の説明を受けた。
肺の一部が破れ、肺の中の空気が漏れてしまい、その空気のせいで肺がしぼんでしまっている。
ここでも数枚のレントゲンを撮って肺の様子を確認したところ、自然に回復するのは難しい大きさの気胸なのだという。ほっておくと、もっとひどくなるとも・・・。
若い先生は、今すぐ胸に管を通すと言った。(若い先生の名札には「研修医」と書いてあった)
時間を見ると2時過ぎ、私は朝から何も食べてないのに、昼食も抜きで手術か!?
と思ったが、どうやら選択の余地などないらしい。

  • サインプリーズ

合併症の説明にビビリながら、同意書みたいな紙にサインをさせられた。「もし感染症になったら、治してくれるんですよね?」と確認した。

  • 手術開始

ベットに横になって点滴をされ「痛くないよね?」と聞かれた。
はぁぁ??何度も刺したり抜いたりしてたでしょう!
『え?痛いですけど!?』と研修医と傍で見守る医師に訴えた。

麻酔の準備をしながら、若い研修医は「何の話題がいいですか?」とかアホなことを聞いてくる。
そんな気遣いは結構ですから、大学で習った通り、真剣にやってくださいよ・・・。
(とは言えなかった)

お年頃の女子の胸部を研修医が切り始める。
「痛いですか?」と、確認してくる。だから痛いっちゅーの!
「そうですよね、ここ麻酔してなかった」おーい!そんなんアリ?
そんなこんなで、ひとまず手術完了。

さっそく胸に入った管の位置を確認するためにレントゲン撮影です。

  • 手馴れたレントゲン撮影

もう、この病院内の構造は把握した。ちっとも迷わずにレントゲン室へ入り、テキパキと撮影をする。
途中の待ち時間に母親に報告の電話を入れたり、業務効率もアップしてるじゃん。

  • 空気を抜く

管の先にぶら下がったポンプのようなもので、空気を抜き出した。
あまりに胸が痛いのでギャーギャー騒いでしまった。
ふざけんなーくらいの勢いだったと思う。
落ち着くまで休んで、今日はこれで帰って、明日また経過を見せに来てね、と言われた。

すっごい痛いんで、入院したいと懇願したが、せっかく通院で治すための装置をセットしたから入院は駄目だという。

痛み止めを飲んで、状態が安定したところで帰ることにした。

  • 会社へ戻り報告

錦糸町墨東病院から大塚までタクシーというのも何なので、とりあえず会社のビルまでタクシーで移動した。
みんなに状況を報告し、胸の管を見せびらかして、明日から休むための準備をした。

もう8時過ぎだ、メールを不在に設定して帰宅するとしよう。

  • 久々の実家で管を自慢する

今夜は心配だから、実家へ帰るようにと看護婦さんに勧められたので、実家に世話になることにした。

前に住んでいた部屋で寝たが、痛いし、落ち着かないしで、よく眠れなった。
明日から、自分のマンションへ戻ろうと思った。